子供のアトピーは誰の責任 [アトピー]
アトピーのお子さんを持つ方もおられますが、自分にアトピーの経験がないとどう対処していいのか、または、軽く考えてしまうこともあるかと思います。
昔は、遺伝と言う説が一人歩きしていたので、アトピーの親からアトピーの子供が生まれるといわれていました。確かに、確率的には高いようですが、必ずアトピーの子供が生まれるとは限りません。
しかし、アトピーの経験がある人の子供は、親がアトピーで苦しんだ経験があるので、薬の特徴なども理解している場合が多いので、比較的心配ありませんが、アトピー体験のない親の子供は、つらい思いをしてしまうかもしれません。
普通の親なら子供の肌がよくないと気づくと、間違いなく皮膚科に連れて行くことになります。すると皮膚科では、何のためらいもなくステロイドを処方します。ここで、アトピーの経験がある親なら、ステロイドを使ってよいものか、悪いのか選択の余地もありますが、ステロイドの特徴を理解していない親なら、普通に薬を使い続けます。
子供は、もちろんそんな薬のこともしらずに、されるがままに薬を塗り続けます。この場合、子供が薬に違和感を抱くのは、数年先か10年以上先のことになります。親がそれに気づけば、比較的対処できるかもしれませんが、数年もステロイドを使えば、離脱する時のリバウンドを避けることなどできません。
アトピーは、親の責任といえませんが、治療を選択するのは必然的に親が決めることです。子供の将来を考えて正しい選択をしていただきたいものですね。